18世紀後半に行われたヘルクラネウム、ポンペイ遺跡の発掘は、当時の人々の古代への関心を深めたなどと考えられております。18世紀前半においては17世紀にみられた宮廷美術バロックから都市貴族的なロココへの変化が語られることが多いですが、「ロココ」は基本的はフランス、イギリスの美術様式であったとと捉えられているようです。1738年のヘルクラネウム、1748年のポンペイの遺跡発掘により、古代の生活や美術に関心を寄せる人々の美術様式への趣味が新古典主義への移行をみせるのがこの時期であるなどとも語られております。古代ギリシアや古代ローマの美術のなかにみられる理想美は、享楽的なロココへの反発心のあらわれでもあると専門家たちは述べています。当時の人々の古代への憧れは、ルネサンス期依頼と言われることから「新古典主義」などと呼ばれているようです。