古代ローマ時代の絵画を見てみると、ローマやポンペイの住居跡などに描かれた壁画の周囲にさまざまな縁取り装飾があるのを見ることができるそうです。当時はギリシャ神話や宗教的な主題だったり、建築や風景画、肖像画、静物画といった世俗画が神殿や住居にたくさん描かれていたそうです。キリスト教が布教される前は、絵画の主題はとても自由だったそうです。そんな壁画の周囲の縁取りや装飾や、移動のための木枠といったものに、額縁や額装の起源を見ることができるそうです。ローマの西に16世紀の初めに建てられたヴィッラファルネジーナという館があります。19世紀の末、この館の庭園から古代ローマ時代の別荘跡が発掘されたそうです。テベレ川の向こう側と呼ばれるこの地域は、古代ローマでは城壁の外側にある郊外のちょっとした別荘地だったそうです。