美術作品が作られた要素を探るための「いつ」「誰が」「どこで」「どんな目的をもって」制作したのかといったような要素は、作品自身の「贋作」「真作」を見極める際にも重要であると考えられているようです。

時には、絵画などの美術品に関する諸情報は、関係者たちの日記などにも書き記されていたり、同世代を生きた人びとではなく、大きく時代を経た後世の人びとが書き記した年代記などから様々な事柄が明らかになることもあるようです。

現代、私たちが先人たちの残した偉大なる芸術作品の数々の歴史的背景を探ることができるのは、その当時の人びとの生きた証としての営みの数々が教えてくれているようなのです。

皆さんが毎日の記録として書きしたためている日記も、もしかしたら時代を越えて未来人たちが、貴重な歴史的資料として美術館や博物館に展示するといった時代がきても何らおかしなことはないようです。