西洋美術史のかでは美術作品の発展に欠かせない存在としてパトロンが認識されています。ルネサンス期に登場するパトロンのなかでも特に人びとにその名を知られているのが「メディチ家」であります。

イタリアの銀行業を営んでいたメディチ家は、数多くの芸術家たちの創作活動を支えていたことで大変有名な一族であります。当時、イタリアのフィレンツェでは、同業者組合である「ギルド」が都市の運営に大きく関わるほどの勢力をもちはじめていたそうです。

共和政であった古代ギリシャ文化や古代ローマ文化に憧れを抱く彼らたちの存在から火が灯されるように当時のフィレンツェでは「再生」「復興」を意味するルネサンス運動が盛んになりはじめたようなのです。