イタリアのミラノにある「サンタ・マリア・デッレ・グラーティエ修道院」に隣接する「ドメニコ会修道院」の食道の壁に描かれているというレオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」は、ルネサンス期の絵画作品を代表する名作とされております。イエスが捕らわれの身となる前夜の風景を描いた作品は、これまでにもレオナルド・ダヴィンチ以外の作家たちが取り組んできた主題ではありますが、レオナルド・ダヴィンチの最後の晩餐が賞賛される所以は、これまでの伝統的な構図に彼なりのオリジナリティを吹き込んでいるからなどと言われているそうです。彼が描いた登場人物たちの表情や身体の動きは、作品を見る人びとに彼らの内なる声を伝えるようなメッセージ性が強いなどと評価されているようなのです。名画と呼ばれる所以は表現力にもその所以がみられるようです。