名画や美術品が人類共通の資産であるという考えは、いつの頃から世に広まったのでしょうか。一説によりますと天才画家と称されたレオナルド・ダヴィンチの登場が、そのような美術品への共有的な価値を生み出したのではないかと語る専門家たちがいるようです。現代では美術館などに所蔵されている名画や美術品を鑑賞するにあたっては、美術品が保管されている美術館の管理のもとに美的財産が共有されているような感覚を抱くこともありますが、レオナルド・ダヴィンチが活躍した時代において、彼の成し得た妙技が人びとの関心事の的となりはじめたことから、優れた芸術作品や芸術家たちの特殊な才能は人びとの間で共有されるべきものであるといったような考えが芽生え始めたのではないかと考えられているようです。